さくら葉の落ち染め

 千鳥ヶ淵のさくらも紅葉しています。お濠界隈を歩いて、落ち葉を集めました。その落ち葉を活用して、11月10日(土)に生涯学習会館で「さくら遊楽の会」と題した、落ち葉の染色体験教室を開きました。参加者は30名、定員をはるかに超えたみなさんにお集まりいただきました。

 みなさんには落ち葉を煮だした染色液で、大きめの綿ストールを染める体験をしていただきました。写真はストールを乾している様子です。絞り染めをしたのですが、様々な模様ができてとも素晴らしい作品が誕生しまた。参加されたみなさんは、落ち葉から生まれた色が、とても鮮やなのに喜んでおられました。

 今回の染色教室には、2つのボランティアグループが参加してくださいました。
千代田区では2004年からさくら再生事業の一環として、ボランティアグループ「さくらサポーター」を募集しています。サポーターになると通年千代田区の桜勉強会などに参加 したり、桜の根基に龍ひげを植えたり、など町の桜との関わりが深くなります。
 もう1つのグループは、「さくら美守り隊」。さくら祭りの期間にゴミを集め町の美観とさくらを守ります。このグループはユニホームを着用して、すでに12年間も花見のゴミは持ち帰るよう提唱しながら、お花見に来られる方々のエチケットの向上と環境を整えてきました。お蔭で花見のエチケットも浸透して、綺麗な環境で花見のできる町になったのはこうした方々の実績です。

 この2つのボランティアと一般公募参加者が、秋なのにさくらの話で盛り上がました。人口の少ない千代田区では、多くの在勤在学者の理解と協力が必要です。私はさくらの染色などで桜を多面的に楽しむ講習会を開かせていただいて8年目になります。今回、桜関連のボランティアグループと活動を共有することができ、大変有意義な染色体験教室になりました。

 現在都会では高層建築や交通量の多さから、さくらの木が傷んいます。千代田区ではさくらの環境保全や手入れに力を入れていますが、我々も環境悪化について、もっと知るべきでしょう 。私は毎年一人でも多くの人に、さくら染の体験教室にご参加いただきたいと願っています。
紅葉の時期、さくらは秋もまた美しい姿を見せてくれています。

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